【焚き火シート考察】各種スパッタシート、ステンレス板で温度測定してみた

【焚き火シート考察】各種スパッタシート、ステンレス板で温度測定してみた

どうも、人並みキャンパーのK助です。

 

 

度々、色々な場で論争の起こる、焚き火シート問題ですが、私も気になっていたので真剣に考えてみました。

 

 

測定環境

キャンプ場で検証するわけにもいかないので、自宅の庭で行いました。

工業用の温度測定器を使い、何も敷いてない状態と、スパッタシート2種(カーボンフェルト・ガラス繊維系)、ステンレストレーで温度測定してみました。

 

 

温度測定器は、500度まで測定できるので体温など測るのには適していない、ということでしたが意外と性格に測定できてそうでした(笑)

 

 

お犬様達もついでに測定チェック(笑)

 

 

 

ポメラニアンのピノンさんのほうは、柴犬のヒマリさんに比べ毛が長いためか、体温は低かったです。

 

なんか楽しくなってきちゃって、かなり話が脱線しましたが、本題に戻しましょうw

 

 

各種シートで温度測定してみた

地面へのダメージが起きやすいように、あえて背の低い焚火台で検証しました。

 

 

焚き火の温度は1000度以上と言われています。
この測定器は500度までなので、スカウターでいうと焚き火の温度は測定不能の状況です。

 

 

何も敷いてない状態で温度測定

焚き火台を移動して10分後の焚火台の真下の地面温度は、約102度でした。
背が低い焚火台なので、もっと高温かと思っていましたが、意外と低くて逆にビックリしたのは内緒です(笑)

 

 

本当か?と薪を追加したり、時間をしばらく置いてみましたが

 

 

焚火台の真下の地面温度はだいたい100度前後ぐらいでした。

 

 

燃えている薪から離れている場所は、まだ低いですね。

 

 

ちなみに、焚火台の側面は230度ぐらいでした。

 

 

カーボンフェルトで温度測定

カーボンフェルトの上に焚火台を移動し、10分間待ちます。

 

 

焚火台の真下、カーボンフェルトの上の温度は151度と、地面よりも高温でした。

 

 

カーボンフェルトをよけた、カーボンフェルト下の地面の温度は約40度ですね。

 

 

ちなみに、横にどけた焚火台の真下の地面温度は128度なので、熱からのダメージをかなり軽減できているのがわかります。

 

 

もう一度、今度は20分くらい時間を置いて焚火台の真下、カーボンフェルトの上の温度を測ったら182度でした。

 

 

カーボンフェルトをよけた、カーボンフェルト下の地面の温度は55度でした。

 

 

ガラス繊維系のシートで温度測定

10分ほど経過して、薪も小さくなってきたので集めて、その真下の温度を測ろうと思います。

 

 

焚火台の真下、シートの上の温度は約204度でした。

 

 

シートをよけた地面の温度は56度。

 

 

シートの裏返した面を触ると、56度ぐらいの暖かさを感じました。(でしょうねw)

 

 

ステンレス板で温度測定

私の中で大本命のステンレストレーです。

 

 

焚火台の真下の温度は、予想外に今までで一番高温の366度に、ビビッてしまいましたが、

 

 

トレーをどけた地面の温度は、約37度と、凄く熱を抑えてくれているのがわかります

 

 

ちなみに、この検証で横にどけていた焚火台の真下の地面温度は115度でした。

 

 

測定結果

 

ステンレスが一番断熱効果があった

地面への熱ダメージを一番抑えられる遮熱材は、やはりステンレスが一番効果がありました。
ただ、折り畳みができないので収納性が気にならない、という方はステンレスがよいかな、と思いました。

 

 

私のは、スノーピークの焚火台のパチモンですが、こういうベースプレートがセットになったような焚火台だと、持ち運びも嵩張らなくてよいですね

 

 

最近は、キャンプ場でもこういった感じでステンレスプレートの貸出しを行い、焚火台の下に置いてくださいとガイダンスされているところも増えてきていますね

 

 

より地面へのダメージを軽減する為に考える事

今回、3タイプの遮熱材で検証しましたが、個人的にはシートなどだけでは完全ではないかと思っています。

 

 

大事なのは、耐火温度ではない

カーボンフェルトや、ガラス繊維系のスパッタシートは「使用温度」や「瞬間使用可能温度」などの表示があります。
これも大事なポイントではあるのですが、

 

 

 

焚き火は、長時間やるものなので、どうしてもシートに熱がたまって、それが地面に伝わってしまうんじゃないかと思います。

 

 

これを熱の再放射と言います。

 

 

熱の再放射が少ない環境(空気層)を作ろう

スパッタシートを敷いた、ステンレスプレートを置いた、だけでは薪を凄くいれて凄まじい勢いの焚き火だったり、長時間の焚き火だとやはり不安になってしまいます。

 

 

このキャンプ場のステンレスプレートも、高さを出して地面とステンレスプレートが直接上にくるような感じではなく、地面との間に空気層ができるように作られていて、感心しました。(福岡県の奥八女焚火の森キャンプフィールドさん)

 

 

スノーピークから販売している焚火台も、ベースプレートがあり、そのベースプレートの下に地面に直接当たらないようにベーススタンドなるものも販売されています。

 

こういった地面への配慮も考えている所は、さすが焚火台のパイオニアといったところでしょうか。

 

 

K助的オススメの芝生の焦げ対策

私は、焚き火台にロゴスの、お掃除楽ちんシートを愛用しています。

見た目がちょっと気になるという方もいると思いますが、このアルミシートのおかげで焚火台自体で相当熱をカットできていると思うので、下に焚火シートなど敷けば盤石の体制ではないかと思います

 

 

これだと、本当に簡単で、なんなら片付けも楽なので、一度やってからはずっとこの使い方をしています。

 

 

 

 

焚き火マナーに関する考え

 

キャンプ場が焚き火シートを使って欲しい理由を考える

地中の生物が死んでしまう、など色々言われていますが、やはり一番は

 

 

焦げで景観が悪くなる、これに尽きると思います。

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キャンプが好きな人は少しでも思ったことがある、という人もいるかも知れないですが、「キャンプ場をやりたい」

 

 

そんな夢を実現できたとして、お客さんに快適に過ごしてもらえるように、とキレイに芝を張ったのに、焦がされたらどうでしょう?
やはり嫌だと思います。

 

 

キャンプ場に限らず、自分が飲食店などお店を経営していたとして、お店の看板を壊されたり、お店の中で泥酔して吐き散らかされたりしたら、凄く嫌な気分になると思います。

 

 

自分自身も万が一、芝を焦がしてしまって、決して楽しいこと・嬉しいことではないと思います。

 

 

自分がされたら嫌だな、と思うことは当然他人も嫌な事なので、やめましょう・気を付けましょうという話ですね。

 

 

必ずしも、焚き火シートが必要ではない

焚き火をしている写真をTwitterやインスタグラムなどSNSに載せていると攻撃される、という話を聞きます。

 

 

個人的には、キレイに整備された芝などの場合はわかりますが、例えば地面が砂利だったり、土だった場合は、対策を取るに越したことはないと思うけど、必ずしも焚火シートを敷かなくてもよいのではにないか?と思っています。

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あとがき

最近は、SNSやテレビでも炎上したら、その人が人生終わらされるぐらいまで徹底的に追い込む風潮があり、心苦しくなることが多いです。

 

 

何がなんでも、焚き火シート!

焚き火シートを敷かないやつはマナー違反だ!

 

 

という論調は、正直息苦しいし、せっかく解放感のあるキャンプ場で、過敏に気にしすぎていたら、楽しめないと思います。

 

 

私の言えることは、落ち着きなさい。と

 

 

 

心、穏やかにいきたいものですね

 

 

 

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